職人紹介

  • 大第一〇号(2004年 (一社)日本人形協会より節句人形工芸士に認定)
    尾山人形製作担当

    福井 壽美子 Sumiko Fukui

    【経歴】

    1926年、大阪府大阪市生まれ。
    幼少時代から歌舞伎や江戸文学に親しみ、物心ついた時から押絵や人形作りを始める。
    1962年に初代小出愛(めぐみ)と出会い、職としての人形作りを行うようになる。創業期から小出松寿とともに尾山人形の工夫開発に努め、工房の一時代を築く。
    代表作は江戸の風俗人形、京舞妓、花魁、連獅子など。
    2004年、節句人形工芸士に認定。現在も現役である。
    製作方法は型紙や寸法帳を使用することはない。
    頭、ボディ、生地を見て「柄出し」「振り付け」を行う。
    それは工房の主宰をはじめ誰も真似できるものではなく、彼女の持つ飽くなき人形への好奇心と深い知識、長年の技術力に裏打ちされたものである。彼女の手から作られた人形は国内随一のもので他に比類なき貴重なものである。
    今後、一つでも多くの人形が作られることを望んでいる。