市松人形の起こりは、今から250年前に江戸に佐野川市松という
歌舞伎役者がおり、その美しい若衆姿が女性の間で憧れのまとになり、
市松そっくりのお人形が作られるようになりました。
裸の人形に着物を着せ、愛玩用として用いられ各地方でいろいろの名称で受け継がれ、
特に関西では「いちまさん」という愛称で親しまれております。
嫁ぐ娘に両親は市松人形を持たせ、苦労多い嫁の座でのいつも娘の良き友であってほしい、
また可愛いお子様の成長と幸せを守る人形として長く親しまれて参りました。
製作作品
市松人形
市松人形 製作職人
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小出 松寿 (2代目) Shouju Koide(本名:小出道子)
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谷澤 由美子 Yumiko Tanizawa
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市松人形へのこだわり
いちまさんの製作に際しては、伝統的な製法で頭、結髪、衣裳等に細心の注意をはらい 一体一体丁寧かつ真心を込めて人形作りに精進致しております。 お人形の種類によって着付け方、お衣裳が異なります。市松人形の着付け方は3種類。
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- 胴体を台に取り付ける
- 胴体に着せ付ける
- 頭を付ける
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- 胴体を台に取り付ける
- 胴体に頭を付ける
- 着せ付ける
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頭を付けた胴体に そのまま着付ける市松人形。
お衣裳は「二部式(ツーピース)」と「本仕立て」の2種類。
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表地には手を抜くことなく芯地を合わせて縫い上げています。 その為衣裳の型崩れも少ないです。裾の柄も前からも後ろから もわかるように裁断し、丁寧に縫製しています。 帯は、取り付け方式を用いております。
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人間が着る留袖と同じ方式で総裏比翼仕立てです。 裾の柄は前からも後ろからもわかるように裁断し、 ひと針ひと針手縫いで仕上げています。 帯は、丸帯を人間と同じ様に結ぶ「本結び帯」の 方法を用いております。長さは4尺ほど(約1.5m)あります。